HRカンファレンス 2024「管理職支援のあり方」についての概要と考察

HRカンファレンス 2024「管理職支援のあり方」についての概要と考察

この記事では5月22日に行われたHRカンファレンス2025における、弊社取締役 伊藤弘泰氏による特別講演の内容をインターンの奥田がまとめます。テーマは内定辞退・早期離職抑制による管理職支援です。

目次

講演者の紹介
数字に見る課題
早期離職防止の鍵となるWIPとは? 
 1:ワークエンゲージメント 
 2:インクルーシブリーダーシップ 
 3:心理的安全性 
まとめ 

講演者の紹介

伊藤弘泰氏

元DELL テクノロジースにてオンラインビジネスを担当。前職は世界最大手の外資系IT 商社にて常務執行役員としてDX を推進。
昨年退職をし、家族が住んでいたインドネシアに移住を
し、ASEAN を放浪。DX の本質はIT ツールより人のモチ
ベーションがより重要と考え、24 年2 月より日本発のスター
トアップEQIQ の取締役・ジェネラルマネージャーに就任。
国際NGO (シャンティ)の理事/ 大手企業のDX アドバイザー兼
任。

 
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数字に見る課題

少子高齢化が加速する一方で労働人口が減ることで経済的な支障がきたすことが誰しもが予期しているでしょう。その中で企業側からすると人材確保は優先課題になっています。実際に63パーセントの企業で若手人材の早期離職が課題だというレポートが出ております。

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主な退職理由としては「人間関係が悪かった」だったり、「社風や風土が合わなかった」などが挙げられます。これらの理由は企業側の工夫や対応によって防ぐことができるものです。人間関係が引き起こしている離職はコミューケーション下手が多い日本に特に見られやすいのかもしれません。そこで、離職防止のヒントになるWIPという用語を紹介します。

早期離職防止の鍵となる "WIP"とは?

人手不足の時代において生産性を向上させるにはデジタルトランスフォーメーション(DX)やイノベーションが必要でしょう。しかし、行動を起こす意欲の高い社員がその成功の根幹にあることを忘れてはいけません。生産性を上げるにはW:ワークエンゲージメント、I:インクルーシブリーダーシップ、P:心理的安全性(Psychological Safety)の3つの要素を満たすことが早期離職防止の鍵だと講演者の伊藤氏も話していました。

1) ワークエンゲージメント

ワークエンゲージメントとは、従業員が仕事に対して強い関与や情熱を持ち、組織に対してポジティブな意欲や貢献を示す状態のことを指します。具体的には、従業員が自らの仕事に興味を持ち、自発的に取り組む姿勢や、組織の目標に共感し、それに向かって努力する姿勢がワークエンゲージメントの特徴とされます。ワークエンゲージメントが高い状態では、従業員の生産性や創造性が向上し、組織全体のパフォーマンスにポジティブな影響を与えるとされています。

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上の図にある5つの戦略は良い人間関係を築くのに役立ちます。

2)インクルーシブリーダーシップ

インクルーシブリーダーシップは、異なる背景や特性を持つすべてのメンバーが尊重され、活かされる組織やチームのリーダーシップのアプローチです。このアプローチでは、多様な視点や経験を持つ人々が、自分自身を自由に表現し、意見を述べ、参加しやすい環境が整えられます。インクルーシブリーダーシップは、単に多様性を認めるだけでなく、それを活用して成果を最大化し、全員が自分の最善の能力を発揮できるように支援します。このアプローチは、組織の生産性、創造性、イノベーション力を高めるとされています。

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リーダーは部下のことを気にかけ、職場づくりにも配慮をすることを意識すると離職率低下が期待できるでしょう。

3) 心理的安全性

「心理的安全性」を端的に言えば、「自分の考えや意見などを組織のメンバーの誰とでも率直に言い合える状態」のことを指します。意見の出しやすい風通しのよい学習できるチームは高い結果を残すことができるのです。

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マネージャーは部下に挑戦や成長ができる環境を提供することが特に大事です。

まとめ

早期離職抑制のために管理職の人たちはWIPを意識し、働きやすい職場、そしてずっと働きたいと思える職場づくりをしないといけません。取れる行動は山ほどありますが、代表的なのは以下の4つでしょう。

  • 積極的な会話をする

  • 建設的なフィードバック

  • 上司による1on1実施

  • 時間的ゆとりをもつ

こういう一つ一つの行動がコミュニケーション改善 > コンフリクトの解決 > リーダーシップの強化 > チームワークの強化 > フィードバック文化の育成 のような好循環が生まれます。そのため、人材の育成と離職を防ぐWIPはどの企業においても重要視すべきものだと考えます。伊藤氏も長年勤めていたIT系の会社からHRの会社に転職されたのもこれが理由と話します。

いかがでしたか?

WIPの要素である、ワークエンゲージメントやエンゲージメントのことをもっと深く知りたい方はリンクをクリックすると記事が表示されます。

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