多様化する日本の職場環境 - 多様な人材を率いるためのヒント 第1弾:働き方改革と外国人のマネージメント
第1弾:働き方改革と外国人のマネージメント
ますます多様化する日本の職場環境
私が新入社員だった40年近く前、日本のオフィスは、少数の女性を除けばほとんどが50代前半までの男性で占められていました。
しかも大多数がフルタイムの正社員で、入社した会社に定年まで勤めあげるというのが一般的でした。
外国籍の社員もほとんどおらず、文化的には、言わば同じ村の出身者で占められた村役場のようなものであったと言えるでしょう。
全員が同じ企業文化を共有し、そこにいさえすれば自然とその文化を体得することができました。コミュニケーションも容易だったと思います。
しかし現在では、契約社員、派遣社員、中途採用等雇用形態も多様化しているうえ、女性社員の割合も増加し、シニアの人材も在籍するなど、ずっとバラエティーにとんだ職場環境になっています。さらには、日本企業における外国人採用の動きは、ますます活発化しており、事務職にとどまらず技術者の採用も増加しています。日本の職場は、従来に比べずっと多様化した環境になっていると言えます。
文化の違いや壁を乗り越える
上司の指示に対して反論する。日本人の部下なら滅多にないことですが、外国籍の部下は往々にして何か発言します。部下から何か言われることに慣れていない日本人上司はあわててしまいます。反抗されたと思う人もいるかもしれません。でも、そうではないのです。彼らは、決して反論や反抗しているのではなく、より良いアイデアを出そうとしているだけなのです。
外国籍の社員は、自分のキャリアデザインに関して受動的ではなく能動的です。多くの日本人社員のように、敷かれたレールに乗り定年を迎えるというようなことはあまりありません。評価面接やフィードバック面接の場で、「自分のキャリアパスや将来のポジションについてどう考えているのか」と真剣な顔で質問され、とまどう上司もいるようです。
多国籍チームを率いた経験から
ダイレクトレポートだけでなく自分が率いたチーム全体を含めると実にいろいろな国の方々と仕事をすることができました。中国、韓国、マレーシア、タイ、インド、ドイツ、イタリア、アメリカ、そしてもちろん日本人も。お互いの理解と仕事の方向性を合わせるためにはコミュニケーションが欠かせません。人によって異なりますが、weeklyあるいはmonthlyのone on oneの場で、上司として何をしてもらいたいか、何に期待しているか、相手がどんな希望を持っているか、相手が何をしたいのか、将来どうなりたいのかを話し合ったものです。
中国人の女性財務アナリストの話です。日本語も英語も流暢で仕事もでき、なおかつ人間性もすばらしいという非の打ちどころがない部下でした。ある年の評価面接の際、彼女のキャリアパスについてこちらの期待を勝手に話してしまいました。上司の私からすると非常に前向きなものでした。ところが、彼女は喜びません。頻繁にone on oneをしていたので、彼女のことは理解していたつもりでした。ただそれは、「優秀な中国人女性」という先入観にもとづくステレオタイプ的なものでした。彼女のモチベーターを十分理解するには至っていなかったのです。
次はドイツ人男性の予算管理マネージャーです。私のダイレクトレポートでしたので、ほとんど毎日指示を出し報告を受けるという関係でした。ただ、その指示を出すことが、多少大げさに言えば真剣勝負でした。相手は本社の管理部門から出向している人間、こちらは上司とはいえローカルの人間です。お手並み拝見というところもあったのかもしれません。指示をそのまま「Yes」というばかりではありません。ストレートな言い方ではありませんが、時として「それはおかしい。それよりこうした方が良い。」と言われたものです。ただ、彼は決して反抗していたわけではなく、私を軽んじていたわけでもありません。彼は、ただ論理的に建設的な提案をしていただけなのです。彼は、それが自分の仕事の一部だと信じていたのです。
Attunedによる相互理解の促進
言うまでもなく、相互理解にはコミュニケーションが欠かせません。ただ、上司と部下の相互理解は、往々にしてゼロからの出発です。履歴書以外の情報がないなかで、one on one 等を通して相手のことを知ろうと、手探りで話題を探し徐々に理解を深めていったものです。それゆえ、相手の価値観を知るなどということはなかなかできることではありません。ましてや相手が外国籍の社員の場合は、言葉の壁もあり、そんなことはほとんど期待するべくもありませんでした。
そんな時はAttunedが問題を解決してくれます。Attunedモチベーター・サーベイを通して我々は受検者の価値観、モチベーションを知ることができます。仕事をする上で最も大切にしていることが明確化されるのです。One on oneではなかなか知りえない基本的価値観を知ることができるのです。相手が日本人であろうが外国籍の社員であろうが関係ありません。Attunedは国籍の壁を超えるのです。
モチベーター・サーベイから作られるレポートを参考に、マネージャーは各従業員のモチベーションを把握し、やる気と可能性を最大限に引き出し、エンゲージメントを向上させ、組織を成功へと導くことができるのです。
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