共感の基礎となる「合理性」という動機について

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Attuned CEOのCasey Wahlです。私は元々リクルーティング エージェンシーでプロのリクルーターとして育った人間です。しかしそれは多くの同世代に倣ったものであり、意識的なキャリアパスではありませんでした。

しかし私は幸運です。すぐにこの仕事が好きになり、今ではしばらくフルタイムのリクルート活動こそしていないものの(Attunedでは採用活動中です!)、今でも変わらずに大好きでいることができているのですから。

なぜかって?それはこの仕事が複雑だからです。

私が過去にインタビューした何百人ものリクルーター志望者の多くは、人を助けたい、人と話すのが好き、あるいはたくさんのお金を稼ぎたいなどの理由でこの業界に入りたいと思っていました。しかし私はそのどれにも当てはまりません。「利他性」(35%)、「フィードバック」(13%)、「ファイナンス」(11%)のいずれも、私にとってはあまり重要な動機ではないのです。私は81%の動機として存在する「合理性」に突き動かされています。

Attunedを設立する前の20年間のリクルート活動では、私はしばしば自分のことを変わり者だと感じることがありました。恥ずかしがり屋で内向的な私は、平日に何百人もの相談に乗っていても、週末になると新しい人に会いたいとは思わなくなりました。外向性の貯金が底をつき、ただ家族と過ごしたくなるのです。

私がこの業界で好きだったのは、採用の難しさでした。それは人々の生活はもちろん、企業の循環システムの基本的な部分であるにもかかわらず、昔も今も破綻しています。あまりにも多くの企業や人々が間違った選択をしているのです。私は人々がお互いに誤解したまま、間違った期待を抱き、最終的に間違った決断をすることで、多くの時間とお金が無駄になるだけでなく、感情が高ぶり混乱が生じるのを見てきました。

多くの場合これらの問題の根本的な原因は、合理的な思考の欠如にあります。

合理的に仕事上の人間関係を解決する

私が初めてリクルーティングの仕事をしたのは、非常にアグレッシブで地元に根ざした東京の会社でした。オリエンテーションの初日ですら、電話帳を投げつけられ、「なぜ、電話をしないんだ!」と聞かれたことを覚えています。その会社のパートナーたちは「採用を科学的に考えることはできない」と信じていました。しかし私はそうではないと思うようになったのです。もちろんうまくやれば、の話ですが。

一般的な採用において、採用企業と求職者のどちらも十分な情報を持っていません。またバイアスや思い込みが意思決定に影響を与えることもあり、不完全な情報や、40代の人が親の希望に基づいてキャリアを決定するような不合理な場面もしばしば見受けられます。もちろん入社してからも様々な問題が発生します。

このプロセスをナビゲートするために膨大な数のニューロンが使われていることは、途方もないことですが、私にとっては非常に魅力的な事実です。

仕事や仕事上の人間関係は私たちの人生経験の中で非常に大きな部分を占めていますが、私たちはそれをほとんどうまくやれていません。どうすればより良い判断ができるのか、職場でのお互いの理解を深めることができるのか、より深く共感的なコミュニケーションをとることができるのか、これらを解決するのは非常に難しい問題です。神経科学、心理学、ネットワーク・ダイナミクス、社会構造など、様々な要因が絡み合っています。当社Attunedでは、非常に頭が良く合理性を重んじる人たちが集まったチームと一緒に、これらの問題を論理的、科学的に解決していくことができています。それは私の内発的動機付けである「合理性」を非常によく刺激し、日々目まぐるしく変化する状況です。

目的を問うことが持つパワー

しかし、私の仕事では、人はそれぞれ違うので、いつも合理的で温かい気持ちになれるとは限りません。

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私の合理性への欲求は、第一原理にたどり着きたい、5つのなぜを尋ねたいという欲求として現れます。私の1on1ではいつもしばしば気まずい沈黙があり、相手からは探るような奇妙な目で見られることがあります。私は頭の中で聞いたことに基づいてシナリオを作り、相手の発言をを受け止めてパズルのどこに当てはまるのかを考え、それに対して自分の考えをどれくらい押し付けるべきかを見積りながら話しているのです。しかし相手が合理性を求めていない場合、私が「なぜ?」と質問したり相手の発言の論理を分解したりすると、相手は動揺して防御的になったり、時にはイライラしたりします。

私は自分とは異なる考え方をする人と上手く接するために、質問を重ねる前に「もっと深く理解したいのですが」という言葉を添えることを覚えました。そうすることで、私が相手を攻撃しているのではなく、合理的かつ分析的な方法で議論の核心に迫ろうとしていることを相手に理解してもらうことができます。

合理性から始まる よりよい関係性の構築

当社の意思決定において、私は合理的な考えを持つ人と議論するのが好きです。以前私の直属の部下に、ゆっくりと物事を考える傾向のある人がいました。彼らはいろいろな意味で優秀でしたが、エグゼクティブレベルの議論にはついていけないことがありました。なぜなら、論理、第一原理、探究心、そして議論する能力などは、当社のエグゼクティブチームの文化のバックボーンだからです。合理性は当社のコーポレートバリューのひとつであり、企業文化の基本となっています。そのような理由で、私たちのスタートアップの過程では、合理性の理解を共有できない人たち(特にリクルーティング業界の人たち)は他の価値観の不一致も相まって退職してしまいました。

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この問題を企業や個人のために解決することで、良いもの(自分らしさ、自己表現、第一原理の追求)を悪いもの(誤解、ずれ、対立)なしに得られるようにすることが、私がAttunedで取り組んでいるミッションです。それは複雑で一生かかっても解決できないような問題ですが、私は毎日それに触発されています。

直感とちょっとした運で、私は自分の内発的動機の上位3つがすべて深く刺激されるところまで来ました(他の2つは自律性競争性です)。私たちは内発的動機付けに関する研究の最先端にいて、心理的安全性を深く研究し、ナッジと行動科学をさらにさらに推し進めています。このような分野を探求し、知っていることの境界線を広げることは、私にとってはもはや仕事とは思えません。

Attunedと私たちが作ったシステムを使えば、企業や人々はもはや運や直感に頼る必要はありません。その代わりに、科学的根拠に基づくデータに基づいたインサイトを用いて、人々がお互いをよりよく理解し、より深く人間的なつながりを築き、最終的にはより良い意思決定を行うことができるようになるのです。

そしてこの共感を得るための道筋が「合理性」に焦点を当てることから始まるという事実は、私にとって非常に喜ばしいことなのです。


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Casey Wahl

Founder & CEO

 

Intrinsic Motivator Report

Casey Wahl