心理的安全性評価アセスメント
by Attuned

近年、職場での重要性が注目されているように、心理的安全性は絶えず進化するビジネスにとってゲームチェンジャーです。心理的安全性を推進することは、単に快適な環境を作ることだけではありません。それは戦略的な行動です。

心理的安全性は、チームのパフォーマンスを予測する最も強力な要素であり、人的資本の基盤です。従業員のエンゲージメントを高め、イノベーションを推進し、会社の変化への適応力を向上させ、多様性と包括性(ダイバーシティ&インクルージョン)を促進するためには、その土台として、心理的安全性の改善に取組むことが欠かせません。

新機能「心理的安全性評価アセスメント by Attuned」は、組織の心理的安全性をアセスメントにより定量的に測定するものです。心理的安全性を定量的に測定することで、組織は現状を把握し、将来の目標を設定し、また改善の進捗を適切に捉えることが出来るようになります。さらに、これら定量化された「現状」「目標」「進捗」は、人的資本情報開示にご活用いただくことも可能です。

 
 

心理的安全性とは

心理的安全性とは、社員が組織にいて「言える」「聞ける」「それに対して義務感を抱いている」などの状態を意味する概念で、組織の生産性と深く結びついており、イノベーションが生まれやすい環境、自律人材の育成、隠ぺい体質、生産性などに関係していると考えられています。その影響は多岐に渡り、心理的安全性の高いチームに確認されている影響の一覧は、ページ下部をご覧ください。


心理的安全性評価アセスメントとは?

弊社では、過去約20年の全世界の心理的安全性の学術研究を猟集し、心理的安全性を支援できる行動が6つに整理できることを示す定量的研究を行いました。

具体的には、チームのパフォーマンスと企業の成功に不可欠である「パフォーマンス改善行動」(PIB)とは、①知識を共有する、②反対的な行動をとる、③意思決定を行う、④意見を表明する、⑤自己を表現する、⑥問題を報告する、の6項目です。

それぞれのカテゴリーにおいて、スコアが高いほど、PIBに積極的に取り組む意欲と能力があることを示し、逆にスコアが低いほど、遠慮や思慮深さのために時間を浪費するなど、生産性が低下していることを示唆しています。

 
 

PIBを評価する合計42問の設問はスマホなどで回答でき、想定回答時間も約10-15分と短くなっています。回答は即座に分析され、スコア化されます。このスコアは、同時に対応の緊急度も表現しており、スコアが低い場合には早急な行動が求められます。

 
 

経営視点でのメリット

組織の生産性向上とイノベーション文化醸成

Google社が行った大規模な研究では、心理的安全性がチームの生産性を左右する最も重要な要因であることが実証されました。映画制作会社のPixarは、失敗を恐れず挑戦できる環境づくりの基盤として心理的安全性を位置付け、創造性を発揮させています。また、コロナワクチンを開発したモデルナ社は、心理的安全性を土台に建設的な批判を繰り返すことで、スピーディーな開発を実現しました。

 

人材の定着と魅力的な採用ブランドの構築

心理的安全性の高い職場は、従業員のエンゲージメントとウェルビーイングを高め、離職リスクを低減させます。また、働きがいのある組織文化として対外的にアピールすることで、優秀な人材の獲得にもつながるでしょう。

 

リスクマネジメントの高度化

不祥事の兆候や内部告発情報が早期に表面化しにくい組織は、大きな危機に直面するリスクを孕んでいます。心理的安全性の測定を通じ、これらのリスクを早期に察知し、未然に手を打つことが可能となるでしょう。

 

相対的な組織の状態の把握

スコアの絶対値のみならず、社内の組織間比較や同業他社比較、職種別の分析を行うことで、自社の相対的な立ち位置を把握することができます。それは、人事施策の決定や、人的資本のマネジメント、そして戦略的な投資の判断にも役立つものとなります。

 

信頼獲得と企業価値向上

心理的安全性への取り組みは、従業員を大切にし、組織の持続的成長を重視する姿勢の表れといえます。それを可視化し、情報開示することは、投資家をはじめとするステークホルダーの信頼を高め、企業価値の向上に資するものと考えられます。

 



想定活用ストーリー例



(1)チームビルディング

PIBの各スコアをレビューし課題がある部門に対しては、チームビルディングのアクティビティを計画する。

(2)イノベーション推進

PIBのレビューから、新しいアイデアを自由に提案する上での障壁を認識しそれを取り除くための施策を導入する。

(3)プロジェクトマネジメント

プロジェクトの開始時、途中、および終了時にサーベイを実施し、各フェーズでの変化を追跡し、必要に応じてアクションを検討する。

※ 心理的安全性評価アセスメントは、「従業員やマネージャーのパフォーマンスを評価する方法」ではないことに留意をする必要があります。その理由は、チームの心理的安全性レベルを決定するのは従業員とマネージャーの相互作用であり、原因を追求するには一段の深掘りが必要であると考えられるためです。



価格

2500円 / ユーザ



ご利用までの流れ

  1. ご契約

  2. データ収集 心理的安全性アセスメントを受ける

  3. データ分析 リアルタイムで分析されレポートが生成される

  4. レポーティング 組織改善策提案のためのレポートを納品



開発経緯

Attunedのミッションは、私たちの周りに存在する目に見えない心理的データを可視化し、組織がそれを使って人間関係をより良いものにし、仕事をより有意義なものにすることです。

お客様がAttunedを購入いただく理由は、より機敏で柔軟性を持った組織文化への変更、従業員の離職率を下げたい、より良い人材を採用したい、1on1の質を向上させたいなど、具体的な人材に関する問題を解決したいお客様にとって、Attunedは結果を出して参りました。

しかしほぼ例外なく、お客様の最終目標までには「心理的安全性」という中継地点を通過しなければならず、Attunedの使用で得られる最もインパクトのある成果は心理的安全性の改善であることがわかりました。

ソリューションとして、Attunedの内発的動機づけは、1対1の人間関係を構築するのに非常に優れています。特に、価値観が大きく異なる2人の人間関係の質を向上させる際に大いに効果的です。具体的にご説明すると、2人の間で理解が深まれば、信頼が芽生えます。そして、信頼からはより良いコミュニケーションがもたらされ、「心理的安全性」の向上、最終的には生産性の向上につながります。

チームレベルでは、以下のようになります:

 
 

つまり、より良いビジネスの成果を達成するためには、まず各チーム内の個人間でAttunedの内発的動機づけインサイトを1対1で使用し信頼関係を築き、これがチームレベルでのより高い心理的安全性の向上に影響を与えます。

しかし、私たちは、「心理的安全性」の可視化ができるとされる既存の選択肢をほとんどすべて検討しましたが、十分に包括的で、使いやすく、人材戦略の基礎となりうるほど信頼できると感じられるものはありませんでした。
そのため、私たちはこの度、心理的安全性アセスメントのサービス開発に至りました。

開発チーム

Attuned R&Dチームに所属するメリッサ・タラントラ博士(心理学)を中心に、組織心理学、組織行動、人的資本管理、データサイエンスなどの専門家など、国内外の研究者を招聘。



メリッサ・タラントラ博士(心理学)

現在Attuned R&Dチームに所属。ミズーリ州立大学コロンビア校にて医療心理学のPH.Dを取得後、複数のベンチャー企業で心理的アプローチによるモチベーション、アディクション研究に取り組んでいる。米国心理学会員。



心理的安全性の高いチームに確認されている影響の一覧

  1. Better Performance / パフォーマンスを向上させる

  2. Enhanced Creativity and Innovation / 創造性とイノベーションの向上

  3. Enhanced Learning and Improvement / 学習と改善の向上

  4. More Engagement in Non-role Quality Improvement Behaviors / 役割外の品質改善行動への関与の増加

  5. More Knowledge and Idea Sharing / 知識とアイデアの共有の増加

  6. More Speaking Up / Voice Behaviors / 意見表明行動の増加

  7. Greater Error Reporting, Problem Detection, and Problem Solving / エラー報告、問題検出、問題解決の向上

  8. More Whistleblowing / 内部告発の増加

  9. Better Communication and Decision-making / コミュニケーションと意思決定の向上

  10. Better Collaboration and Teaming / 協力とチームワークの向上

  11. Better Utilization of Conflict and Less Defensiveness / コンフリクトのより良い活用と防衛心の減少

  12. Enhanced Interpersonal Ties / 人間関係の強化

  13. More Trust / 信頼の増加

  14. More Full, Authentic Self-expression / 完全で本物の自己表現の増加

  15. Deeper Team Understanding / チームの理解の深化

  16. Greater Organizational Resiliency / 組織のレジリエンシーの向上

  17. Change Goes Better / 変化の推進がより良くなる

  18. More Effective Adoption of Technology / 技術導入の効果向上

  19. Enhanced Self-efficacy / 自己効力感の向上

  20. Greater Job Satisfaction / 仕事満足度の向上

  21. Greater Employee Engagement / 従業員のエンゲージメントの向上

  22. Greater Vitality and Emotional Wellbeing / 活力と感情的な健康の向上

  23. Better Protection of Employee and Client Physical Safety / 従業員と顧客の身体的安全の向上

  24. Reduced Turnover / 離職率の減少

  25. Greater Employee Commitment to the Organization / 組織への従業員のコミットメントの向上

  26. Greater Employee Commitment to Customers / 顧客への従業員のコミットメントの向上

  27. Customer Satisfaction and Empowerment / 顧客満足とエンパワーメント

  28. Improved Diversity / 多様化の向上

  29. Improved Inclusivity / 包摂性の向上

 
 

心理的安全性の現在地を計測する

心理的安全性評価アセスメント by Attuned を使って、イノベーションが起きやすい組織作りに取り組みはじめましょう。

 

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