同僚との会話で「伝わらなかった」と感じたことはありませんか?
私はある時、新しいチームメイトにAttunedのモチベーター・レポートを見せてくれないかと尋ねたことがあります。
しかし彼女はそれを共有するのを嫌がりました。「ファイナンス」のスコアが高く、恥ずかしいことだと思っていたからです。
私は彼女に、それは悪いことではないし、どのモチベーターも他のモチベーターより優れていたり劣っていたりすることはないと言い聞かせました。
しかし同時に、そのように説得するだけではなく、彼女が心配していることについて、どのようにアプローチするのが最適なのかを考えてみようとも思ったのです。
初めてAttunedのモチベーション・アセスメントを受けた人が「ファイナンス」や「ステータス」といった言葉を目にし、それらの言葉の意味についてすぐに結論を出してしまうのも無理はありません。同様に、特定のモチベーションのスコアが低いことを見て、心配になってしまう人もいるでしょう。例えば起業したばかりのあるエンジニアは、「自律性」のスコアが低いことを気にしていました。しかしそれは、彼が一人で仕事をこなせないということではなく、彼にとって強い動機付け要因ではなかったというだけなのです。
「モチベーター・レポート」からわかること
Attunedの「モチベーター・レポート」は、55問の質問に15分程度で答えていただくもので、仕事における重要な価値観や、仕事を意味あるものにする要因を、目に見えるようにしたものです。性格テストや倫理観・能力のスコアではありません。
したがって「ファイナンス」がモチベーターとなっていることは、貪欲であることや、お金にしか興味がないことを示しているわけではありません。それは経済的な安定が重要であり、収益目標の達成などの経済的な指標を、成功を測る有用な方法であると考えていることも意味していると考えられます。
同様に「自律性」のモチベーターの値が低いことは、何をすべきか指示される必要があるとか、自分で目標を設定することができないということではありません。職場での自由度や柔軟性が高いかどうかを気にしないということなのです。
「共有」は思いやり
自分のモチベーションを強調して自己認識を深めるだけでなく、Attunedを使用することで、同僚の指向性、好みを知ることができるのも素晴らしい点です。
同僚との会話の中で、「伝わらない」と感じたことは誰しも一度はあるのではないでしょうか。
多くの場合、それはあなたとあなたの同僚が異なる割合のモチベーターを持っており、それゆえに議論の場に影響する欲求も異なってくるからです。お互いのモチベーター・レポートを共有することで、お互いが最も異なる分野を簡単に知ることができます。そして、これらのモチベーションのギャップ(および類似点)を理解することで、双方にとって平等に機能する共通言語を作り出すことができるのです。
ここでは、私が最近経験した2つの例をご紹介します。
最適なトレーニング方法を見つけ出す
新しいチームメイトのトレーニングを頼まれたとき、最初の数回のミーティングで私の説明の仕方が期待した効果を上げていないように感じられ、焦ってしまったことがあります。反対に、彼女は情報の洪水に圧倒されているように見えました。
そこで、私は彼女に「モチベーター・レポート」を見せてもらうことにしました。すると、彼女のモチベーションは、「ファイナンス」に加えて、「フィードバック」と「成長」が上位を占めていることがわかりました。
そこから、私は2つの方法でトレーニングを調整することにしました。
トレーニングの後に、彼女のパフォーマンスに関するフィードバックを行うこと。
特定の分野での改善状況を把握するための方法を説明すること。
これらを実践した結果、彼女は目に見えて積極的になり、仕事にワクワクしながらミーティングを終えられるようになったのです。
ちなみに「成長」は私が最も苦手とするモチベーションの1つです。皮肉なことに、初めて「モチベーション・アセスメント」を受けたとき、私はこのことを少し恥ずかしく思っていました。今の私にとって、普段はあまり重要ではありませんが、チームメンバーにとって重要なことであれば頭の片隅に置くことを意識しています。
共通言語を見つける
Wahl+Caseに入社した当初、私は当時のチームリーダーと多くの共通点を持っていました。同じ種類の映画やゲームが好きで、食べ物の好みも同じでした。オフィスの外では、私たちはとても仲が良かったのです。
しかし仕事ではちょっとした断絶がありました。彼女が教えてくれたことを、私はなぜか思うように習得できなかったのです。お互いに何かがおかしいと感じていましたが、私はただ低姿勢で努力をし続けることにしました。
状況が変わったのは、二人で「モチベーターレポート」を共有したときです。その結果、私のモチベーションを上げる要因である「フィードバック」と「安全性」が、彼女のモチベーションには影響しない要因であることがわかりました。
その瞬間、すべてが理解できるようになりました。私は、彼女の迅速で要領を得たトレーニング方法は、彼女が私に対して感じていることではなく、彼女が大切にしていることを反映していることに気づきました。
結果として彼女は私がより多くのフィードバックを必要としていることに気づき、私に質問をする機会を増やしてくれました。
最終的に私たちのコミュニケーションはより円滑になり、以前よりもっと生産性の高い仕事ができるようになったのです。
モチベーター・レポートを使うときに覚えておくべきこと
内発的動機のレポートで示すモチベーターの値が極端に高くても低くても、あるいはその中間であっても、「良い」レポートも「悪い」レポートもないということを覚えておくことが大切です。それは、あなたの価値観や好みを反映したものであり、あなたが仕事のモチベーションを上げることができる要素とそうでないものを視覚化したものです。
他の人のレポートも同じです。自分のレポートと非常に似ていようが、全く違っていようが、お互いに理解し合うための最良のコミュニケーションの方法についての貴重な洞察なのです。
だからこそ、私は新しいチームメイトに会うと、まずモチベーターレポートを交換することをおすすめします。