人材不足を克服する 社員定着・パフォーマンス向上 【セミナーレポート】
2024年4月23日に、EQIQ/Attuned CEOケイシーウォールによるセミナー「人材不足を克服する 社員定着・パフォーマンス向上 」を開催しました。インターンの板本がレポートします。
昨今、若手世代の離職率は高まりを見せ、優秀な人材の維持が徐々に困難になっています。
離職文化が変わりつつある日本において、必要とされる新しい離職モデルについてお話させていただきました。
1.企業共通の課題
「若者は簡単に、上手にやめる。」
これは多くの顧客の皆様から聞く声であり、若手世代の早期離職を、およそ70%の顧客の皆様が課題と認識していることが分かりました。
実際、大卒3年以内の平均離職率は32.2%であり、約3人に1人が早期離職を経験している割合になります。(厚生労働省2023)
この原因として、やはり離職に対する考え方が世代ごとに異なっていることが考えられます。
たとえば、現在の4,50代は好ましくない職場環境であっても「離職」という可能性を考える人は多くなかったでしょう。しかし、現在のZ世代を中心とする若者は離職に対する抵抗感が低く、「人間関係が悪かった。」「社風や風土が合わなかった。」と、簡単に離職を決心してしまうのです。
2.離職プロセスモデル
それでは、具体的に離職のプロセスをモデル化したグラフを見てみましょう。
上記のモデルでは、左から右へ従業員が移動していくことで、離職までに至るプロセスを表しています。具体的に、離職までの第一のステップは精神的離脱です。精神的離脱とは、何らかの原因から、従業員がやる気を喪失し、集中力の低下、仕事の選別などの減少が見られる状態です。そして次のステップは体的離脱です。この段階では、早く帰る、さぼる、休む、など明白な離脱が見られるようになります。これら一連のプロセスを通し、緑が赤に変化することで最終的な離職へ繋がるのです。
しかし、ここで特筆すべきは、昨今の若者は黄色の時点で離職を決意するケースが多く見られるということです。
Attunedはここへ着目し、離職に至る前にコミュニケーションの改善で彼らの「本音」を引き出すことで、モチベーションとエンゲージメントを向上させ、離職プロセスにおける次のステップへの進行を防止します。
離職に対する文化が変化する中、人的マネジメントもより洗練されたものへと変化する必要性があるのです。
3.優秀人材の維持の新しいモデル
より具体的に、どう人材のリテンション、早期離職防止にAttunedが貢献できるのかについてお話します。
上図では離職プロセスを左右させる要因が明示されています。たとえば、右の緑のコミットメント、定着、同僚との適性などはリテンションにプラスに作用する要因であり、Attunedのサービスがもっともアプローチできるセグメントです。
一方、左の赤の職場への不満、衝動的な退職などは離職プロセスを促進させるマイナス要素です。ここにおいても、コミュニケーションを促進し、従業員の本音を引き出すAttunedのサービスを使えば、不満を協働して解決し、衝動的な退職などの予期せぬ状況を防止することが可能になります。
まとめると、離職プロセスを数学の方程式と捉えることで、何がプラス、またはマイナスに作用しているのかを考慮することができるのです。
そこで、質の高い1on1やパーソナライズされたマネジメントをAttunedと共に駆使することで、社員の本音を引き出し、問題の早期解決(離職の可能性の低減)を図ることが可能になります。
4.まとめ
「静かなる退職」という言葉が2023年の流行語となりました。組織に所属していながら精神的には離脱しており悪目立ちしないように働き続ける、または上手に辞めていくという意味です。
昨今の早期離職の増加の主な原因は、若者の離職に対するハードルが低下していることが分かりました。こうした離職文化の変化に適応し、充分な対策を行うためには、社員からの本音を引き出し、問題の早期解決は不可欠です。ぜひAttunedと共に、社員の定着とパフォーマンスの向上に努めませんか?